NHKスペシャル「世紀を超えて」
世界 ビッグパワーの攻防
第2集 特許で世界を制覇せよ
携帯電話
21世紀の初頭には世界中で10億人が使う
より早く・大量の情報を
世界中で使える携帯電話
世界・ビッグパワーの戦略
第2集・特許で世界を制覇せよ
米国サンディエゴ
クアルコム社
主力は携帯電話の半導体研究開発
年商4000億円
世界中から技術者を集める
会社のモットーは「自由」
仕事のやり方は社員に任される
cdma規格の開発を行った
12年前から研究を開始
1985年設立
5年前には大統領から賞を受ける
多くの特許を取り商業化する
最大の資産は特許
250件を取得、申請中も含めると1500超
軍事規格cdmaの民生化に成功
最重要特許:パワーコントロール
基地局に届く電波が弱くなるとより強く送るようにする
1cm四方のチップに多くの特許が収められている
特許システム
14世紀に生まれる
風車を作る技術が始まり
ベネティアのガラス工芸品技術者に英国が独占権を与えた
産業革命の大きな原動力に
企業・国家の競争力に
半導体や遺伝子の特許など
東京・199802
携帯電話の世界統一規格を作る会議が開かれた
世界中どこでも使える携帯電話を作る
CDMA2000(米国)とWCDMA(欧州日本)
双方の規格はクアルコム社のシステムをもとにしている
欧州日本陣営
エリクソン社が主導
年商2兆4000億・世界130以上の国に進出
120年間、電話を作ってきた
WCDMA
クアルコムに5年遅れて開発を開始
ワイドバンド型のため、より多くの情報量を送ることができる
クアルコム側は多くの自社の特許が含まれると主張
CDMA2000
軍事技術CDMAからCDMA1を開発・CDMA2000の基礎に
WCDMAもCDMA1を基礎にしていると主張
エリクソン側はCDMAから独自開発していると主張
第3号規約
特許の使用を許可しない権利
ITUにクアルコム側が通告
アメリカ公文書館
1776年独立宣言の絵
合衆国憲法第1条
発明家に一定期間独占権を与える
エジソンの特許は1700以上
特許制度をうまく利用し成功した
サンディエゴ
軍事関連産業が中心だった
クアルコム社の成功をきっかけに変わろうとしている
15年でサンディエゴで最大の企業に
無線通信関連のベンチャー企業が多く設立される
米国産業競争力委員会
企業が研究開発しやすい環境を整えるべき
米国の研究開発の成果を他国が真似をしてしまう
研究開発に費やした資金を回収できずにいた
報告書GlovalCompetition
特許などの知的財産の保護が最優先
そのための防護壁を築くべき
特許を武器にするベンチャー企業が多く誕生
1969年アポロ11号
集積回路技術が寄与した
今世紀最大の特許・キルヴィー特許
コンピュータの小型化に成功
月ロケットの運行を可能にした
エリクソン社
第3号規約の通告から2ヶ月
このままでは統一規格として採用されない
WCDMAを欧州規格としてみとめCDMA2000は米国規格として承認する妥協案
クアルコム社は欧州市場への道を絶たれる
CDMA2000に含まれる自社特許への第3号規約の使用通告
CDMA2000も統一規格にできなくなる
クアルコム側は特許に当たらないと主張
マレーシアでの臨時会合
特許問題は当事者の両社の話し合いに委ねられる
その後の直接交渉で合意に達する
互いの特許を認め相互に契約を結ぶ
双方の規格を統一した規格を作成する
20世紀の技術革新
ロケット・リニアモーター・超伝導・バイオテクノロジー・遺伝子工学・薬品開発・VR・ロボット