NHKスペシャル「世紀を超えて」

戦争、果てしない恐怖
第2集・世界は誰が守るのか、国連の試練
Typed by C.F
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ルワンダ首都郊外
 5年前教会で1000人以上が虐殺される
 1994年4月から3ヶ月で80万人が虐殺
 UNは駐留してはいたが全く無力
国連安保理の決議を経ずにNATOの空爆
 事務総長の不快感表明にもかかわらず空爆は進行
 国連の限界

戦争、果てしない恐怖
第2集・世界は誰が守るのか、国連の試練

コンゴ民主共和国
 コソボ紛争の影で内戦が続く
 反政府軍の蜂起が元となる
 一般市民を巻き込む虐殺
 反政府軍は地方で募った若者を軍に加える
 政府軍は空爆で応酬
  住宅街を直撃し40人が死亡
   反戦デモ
 アフリカを二分する恐れもある紛争
  反政府軍をウガンダ・ルワンダ・ブルンジが支援
  リビア・チャド・スーダン・ジンバブエが政府軍を支援
 安保理での紛争対策会合
  PKO派遣を決めず、停戦決議をするのみにとどまる
  欧米先進諸国が消極的な態度をとる
   PKO予算は米国が31%を占め、発言力を持つ

PKO
 米国大統領決定指令25号
  国益にかなわないPKOを認めない
 国益を追求する大国の意志に左右される
 湾岸戦争
  イラクへの武力行使を国連が認める
  中東での石油権益を守ろうとする米国を安保理が正当化した
 ガリ前事務総長
  米国の支援の下、紛争解決能力を強めようとする
 ソマリアでの平和強制を行う
  30カ国2万8千人のPKOを派遣
  従来よりも強力な武器を持ち、武装勢力との戦闘を予期する
  150人もの国連側死者を出し300人の市民を巻き込む
  群集に引きずられる米軍兵士の映像
  米軍は自国兵士を突然引き上げる
  他国もこれに追随
 ソマリアと湾岸では米国の国益が異なる
 米国は国連追随路線を改める

1949年マンハッタン
 敷地の3分の2はロックフェラーの寄付
 建設費や初年度予算をアメリカが持つ
 安保理常任理事国の拒否権
  米国は反対を押し切り拒否権を確保
  冷戦の中で安保理の機能は拒否権により無力化される
 国連再建の鍵がPKOとされる
  90年代半ばよりPKOへの期待は減少し予算も低下

ルワンダ
 フツ族とツチ族の対立の中で民族虐殺が発生
  教会に逃げ込んだツチ族1000人が虐殺される
 1994年に虐殺が始まる
  フツ族過激派が停戦下で突然蜂起
  国連停戦監視部隊2500人が派遣されていた
   10人のベルギー兵が拷問の末虐殺される
 国連は介入に慎重
  米国は部隊の撤退を主張
  ソマリアの後遺症とアメリカの方針による
 駐屯地に逃げ込んでいたツチ族を見捨てて撤退する
  撤退直後、包囲しているフツ族が銃撃を始める
  3000人あまりが殺害される
 PKOの撤退が虐殺を加速している
  事務総長はPKOの大幅な増派か重武装の多国籍軍を派遣を主張
  虐殺の放置に対して中小各国が派遣を主張
   チェコはナチス侵略の記憶から派遣を強く主張
    大国が地方を見捨てた記憶
 米国は消極的態度を取り続ける
  チェコはルワンダ虐殺をナチスにたとえ米国の態度を批判する
  Genosideと言う語をチェコが使ったのに対し米国はact of Genosideと言いつづける
  ジェノサイド条約による介入義務発生に米国は危惧を持つ
  基本政策はルワンダへの軍事介入を避けること
   ジェノサイドと言う用語の使用を禁じる
 米国議会は独自に調査を始める
  ジェノサイドではないと政府側証人は証言
 PKOの大幅増強

平和の軍隊
 国連PRビデオ
  我々の敵は戦争

ユーゴ空爆
 国連決議を経ないで介入
 事務総長の発言
  NATOの独立行動を容認

コンゴ内戦

アフリカが内戦の9割を占める
 忘れられた戦場が今も地球上に広がりつづけている