NHKスペシャル「世紀を超えて」

地球 豊かさの限界
第一集 一頭の牛が世界を変えた
Typed by C.F
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食糧危機
 トウモロコシを中国が緊急輸入
  肉食の拡大により、家畜用穀物不足
  将来の食糧危機の不安

アンガス種
 20世紀初頭英国産
 脂肪が多く、肉が柔らかい
  ステーキが最高の肉料理に
  肉を柔らかくするには穀物を食べる必要がある
   1kg太らせるために8kgの穀物

世界最大の穀物商社・カーギル
 世界65カ国に展開
 アメリカ穀物取り引きの4分の1を占める
 株式非公開企業
  85%を創業者一族が
 肉食の拡大とともに成長
 中国に進出
  上海に飼料工場を進出

養牛大王
 年商60億円
 肉牛の大量飼育
  ヨーロッパ種の配合
  穀物飼料を与える
   穀物の価格上昇
  現在1万頭の牛
   4万頭に増強

トウモロコシ6億トンのうち4億トンが飼料
 4000億トンあれば飢えた人々が解消できる

穀物基地・アメリカ
 中西部「コーンベルト」
 国内需要をはるかに上回る生産
 輸出先が減ると大規模な不況・在庫過剰に
  60年代に欧州各国が国内農業防衛のために輸出制限
 欧州の次の目標は日本
  体格向上を願う日本
  卵・鶏肉の消費拡大から
  農家への畜産技術の指導
  70年代にはハンバーガーを中心とした牛肉の消費拡大キャンペーン
   ファーストフードチェーン
    海外進出の補助金も
  牛肉消費量は30年で7倍に
  ターゲットは12歳以下(マクドナルドの戦略)
  世界最大の穀物輸入国に

霜降り肉
 穀物で過剰なカロリーを与える
 筋肉内部にまで脂肪を入り込ませる

中国への食料輸出
 穀物飼育牛肉のキャンペーン
  カーギル中国工場
   中国農村へ穀物飼料の普及
 穀物貿易規制を需要拡大によって緩和させる
  食糧危機の結果、保護政策によって食糧を増産
   国際競争力は低い
 食糧自給率95%を維持する政策
 WTO加盟条件として規制緩和をアメリカは要求

食糧供給関係によって政治的強弱が決まる
 ソビエトが不作によってアメリカからの輸入を
  ポーランドでは暴動も
  取り引きはカーギル等の穀物商社
  食用だけではなく飼料穀物も
  アメリカ年間取引量の3分の1がソビエトに売却
  1973、米ソ農業協定

1973、異常気象による不作
 大豆の不作
  大豆輸出停止
  日本に大きな打撃

トウモロコシの輸出シェア
 現在、アメリカ65%
 食糧危機当時、アメリカ88%
  輸出国の中国の緊急輸入
  トウモロコシ価格は高騰
  購買力の弱い国に打撃
   アフリカは通常の3分の1しか確保できず

中国の飼料輸入
 アメリカ農務省
  自給は将来的に維持できない
  21世紀初頭には世界最大の穀物輸入国に
  肉食の拡大により穀物飼料の需要拡大
 中国側政策ブレーン
  食料輸入政策の方が経済的
 中国最大の穀物飼料会社「新希望」
  経営者は中国最大の富豪
   中国のビル・ゲイツ
  カーギルとの取り引き
   規制のない大豆かすを3万トン

豊かさの象徴
 「牛肉を食べること」
 経済発展とともに牛肉消費量も拡大
  米国の無尽蔵とも言える穀物供給