NHKスペシャル「世紀を超えて」

地球 豊かさの限界
第三集 それはDDTから始まった
Typed by C.F
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NHKスペシャル・世紀を超えて
第3集・それはDDTから始まった

化学物質過敏症
 アレルギーに比べ原因物質が多く、症状も多様
  新築の家、タイヤ
 米国では10分の1の人が
 体内の数百種の人工化学物質
  健康な人にもある
 一定量以上になると発症する
 決定的な治療法はない
  原因物質を体外に出すのが唯一

有害化学物質の流出が相次ぐ
 PCB
  かつての夢の化学物質
 この種の事故は米国で年間15000件以上

ベルギー・イープル
 初めて化学兵器が使われた
  塩素系の化学物質
   PCBなどの基礎に

第二次大戦
 プラスティックが兵器に使われる
  合成繊維や合成ゴムの開発
 奇跡の殺虫剤・DDT
  南方戦での効果
  戦後も伝染病対策
   世界で1億人の命を救う
  1939年スイス・ガイギー社が開発
   ジャガイモ用殺虫剤が目的
   1948年、開発者はノーベル賞を
  分解しないので効果が長い

沈黙の春(1960年)レイチェル・カーソン
 化学物質が自然汚染を
  特にDDT
   痙攣を起こす鴎
   食物連鎖
  体内の細胞に蓄積する
 DDTの規制には10年
  農薬業界の反発


セント・ジョン・カセドラル
 自然環境をたたえるミサ
 聖書の記述が自然破壊へと導いたと言う指摘


米国・五大湖
 石油による化学物質の拡大
  五大湖地区で3万種の化学物質

燃えない油=PCB
 引火の危険性が無い冷却油
  分解しないので効果が長い
  分解しないまま湖に廃棄される
 奇形を生む
  カネミ油症事件
 オンタリオ湖の魚の摂取量により妊婦を分別
 生まれた子供の能力を調べる
  明確な差異が生じる
 分解処理
  80年代まで生まれない


生物の解毒
 肝臓のP450という酵素
  進化の過程で種類を増やす
  人間では100種以上
   DDTやPCBを分解できない


世界では1日に4000の化学物質が
 化学製品に対する需要と種類の多様化
  一つの害虫にのみ効く化学物質
 より安全な農薬
  分解しやすさ
  人体・環境への影響

米国・国立健康環境科学研究所
 食品・化粧品・塗料など
  検査を義務づけられる前の物質の検査
  新たな用途となった物質の再検査
 発癌性検査は年間40種まで
  トリエタノールアミン
   化粧品などで長く使われてきた
   10年前に検査が始まった
 467種が審議され、およそ100が規制された
  30000種の化学物質がいまだ検討外


北極
 イヌイットも人工化学物質で汚染されている
  大気中の化学物質が海水に溶け、食物連鎖で蓄積
  50歳以上では体内のPCB濃度は先進国の50倍


環境ホルモン(内分泌撹乱物質)
 DDTによるワニの生殖器異常
 20年前に警告が発せられていた
  DES
   流産防止物質として使われた
   子供の世代に影響が
  警告は受け入れられず
 食器・缶詰・おもちゃ・哺乳瓶から溶け出す可能性が
  米国は身近な15000種の化学物質を調査

PCBに汚染された土地の除去作業(エリー湖上流)
 一個所で60億円かかる
 周辺に500万人が住む