NHKスペシャル「世紀を超えて」

地球 豊かさの限界
第4集 欲望のアマゾン
Typed by C.F
Top Page


世界最大の熱帯雨林・アマゾン
 豊富な天然資源
  天然ゴム・木材
  鉄・マンガン・ボーキサイト・金
  先進諸国とブラジルによる資本投下
 すでに日本の1.4倍の熱帯雨林が喪失

地球・豊かさの限界
第4集・欲望のアマゾン

アマゾン川
 ブラジル政府による環境保護活動
  10年前に専従機関・イバーマが設置される
  未許可の開発の規制
 マホガニー
  1本あたり100万円以上
  国際的規制の対象
 遺伝子資源
  医薬品開発に有効
  先進国とブラジルとでの資源競争

米国
 1920年代・自動車ブーム
  フォードが天然ゴムの自前調達へ
  100万haの森林を伐採しゴムの人工植林
 第二次大戦
  戦略物資としてのゴム
   古タイヤの供出
   ゴム価格の保証と引き換えにアマゾン産のゴムを独占
  戦後急速にブラジルのゴム産業は衰退
   東南アジアでのゴムの大量生産

1960年代
 ブラジル政府による大規模な開発
  延べ1万キロの道路の建設
  貧困層の入植
   一人、100haが与えられる
  牧場農地へと開発される
 1961・ケネディ大統領
  中南米政策の転換
  進歩のための同盟
   開発への資金援助
  ブラジル・キューバ革命の余波による左右の対立
   共産化を進める大統領
   1964年・陸軍によるクーデターを米国が支援
  軍事政権は外資規制を撤廃
   鉱物資源の開発
    カラジャス鉄鉱山・埋蔵量180億トン
    欧米日本などの資金が投入
   木炭を使用するため森林が破壊される
 熱帯雨林の開発は急速に進行
  すでに日本の1.4倍の熱帯雨林が喪失
  道路沿いに牧場開発
   地質が貧困なため効率が悪い
   更なる破壊へとつながる
  森の減少により降水量が減り乾燥
  森林の焼失によるCO2排出


環境破壊
 80年代後半から注目される
 国家に利害を超えたもの
 イデオロギー対立から環境の時代へ
 「アマゾンは人類の共有財産である」


ブッシュ政権
 環境破壊問題に注目
  ブラジルの森林焼失への批判
  産業界の利益
   国内でのCO2排出規制は困難
   森林保護へ向かう
 年間6億トンのCO2が森林焼失により排出される
  米国に向けられていた矛先を途上国に向けさせる
 ブラジル側は反発
  アマゾンの幹線道路・364号線の開発を米国が反対

アクレ州
 ゴムから牧場への転換
 ゴムの採取人シコ・メンデス
  環境NGOと手を組みワシントンで活動
  熱帯雨林破壊反対運動
  国連から表彰される
  1988年アマゾンで暗殺される
 米国議会がブラジル政府に開発計画の見直しを迫る


アマゾン先住民
 16世紀には500万人いたが現在20万人
 森の中で生活物資を調達する
  毒や薬として使用されてきたものが医薬品に


ワシントン・米国癌研究所
 生物資源の蓄積

1992年・生物多様性条約
 米国の反対により実質的に効果を発揮できない

ブラジル・遺伝子資源持ち出し規制法
 政府の許可なしには遺伝子資源が持ち出せない
 利益をアマゾン地域に還元する
  森林破壊によらずアマゾン社会を維持する
 ゴムの種が国外に流出したことがアマゾンのゴムを衰退させた
 ブラジル政府・独自の医薬品開発
  細胞の増殖を押さえる物質
   新たな抗癌剤への期待

アマゾン川中流・マナウス
 開発の拠点・かつては鬱蒼とした熱帯雨林