NHKスペシャル「世紀を超えて」
世界 ビッグパワーの攻防
第4集・NGO超国家ネットワークの挑戦
NATOユーゴ空爆
80万人の難民
緊急援助活動を行うNGO
対人地雷禁止条約
国連や国家が成し遂げられなかったこと
世界・ビッグパワーの戦略
第4集・NGO超国家ネットワークの挑戦
アフリカ・スーダン
独立以来の宗教対立
政府と反政府勢力による内戦
国連による食糧援助
年間10万トンの食料が空中投下される
国連と40のNGO
国境なき医師団
世界各国から、医師や看護婦が90人
国連よりも5年早く活動を始める
スーダン南部に12個所の拠点
国連の手の届かない所にも
医療活動と同時に情報収集も
長期的な生活支援
給水下水施設・安全な水の供給
広い地域にわたって活動するため長期間滞在し支援する
国境なき医師団・フランス本部
19カ国に本部、80カ国以上で活動
2000人が世界各国で活動
10000人が登録され、必要に応じて派遣される
食費などの必要経費のみ
ナイジェリア内戦時に結成
2年間で200万人が死亡
赤十字の理念により政治的な問題・人権侵害などを証言できない
1970年に国境なき医師団を設立
自分達の意見を良い世の中に発言していく
1991年クルド難民
迫害の事実を世界で最初に伝える
マルセル・ルー医師
活動地域での情報収集
朝夕二回の現地との情報交換
新たな情報が入ると物資本部が動く
4300種の支援物資
年間280億円の予算・すべてが寄付
現地の情勢にすぐに反応できる
不安定な地域に長期的に常駐
19世紀半ばに非政府組織が始まる
赤十字国際委員会
第二次大戦
飢餓や国家再建など
国際連合憲章
初めてNGOが公式文書に登場
NGOにオブザーバーとしての立場
対人地雷・環境問題・阪神大震災支援・ドイツ緑の党
冷戦後の90年代に急速に増加
国連で協議資格があるものだけで1603
国連事務総長にガリ氏が就任したころからNGOが活発になる
冷戦後のグローバリゼーション
新しい主役が必要になる
国家以外の新しい主役NGO
ICBL(対人地雷廃止国際キャンペーン)がノーベル平和賞を受賞
個々の組織を越えたネットワーク作り
インターネットによる急速な展開
電子メールによってすばやい情報交換
カナダなど地雷禁止に好意的な国家の協力
ベルギー・ノルウェーなどもNGOと協力する
米国などが反発
国連軍縮会議での協議を主張
非公開の軍縮会議に参加し、会議を全世界に公開
政府との敵対でなく信頼関係を築こうとする
世界の市民の圧力を感じさせる
1997年9月調印される
各国政府は米国を支持したがったが世論の圧力がそれを許さなかった
大国の署名がないまま発効
米国国際開発庁
マーシャルプランなど対外援助に力を入れる
対共産主義の壁を作ろうとする
冷戦後、目標を失い、議会からの反発も
会計監査のレポートはNGOを重視すべきと指摘
援助する側される側のどちらの官僚機構も通らないNGO
コンゴ民主共和国
クーデターによる紛争
南アフリカで紛争解決の会議
紛争当事者双方が参加
南アフリカのNGO・アコードが主催
アコード
政府が開催するには困難な会談をアレンジできる
アフリカ全域での紛争解決を行う
紛争予防センターを建設する
費用の大部分が米国国際開発庁からの支援
このほかにも寄付を行う
紛争予防を行うほうが米国としても有利
1992年に設立される
ベルギー・スウェーデンや米国の財団などの支援
IBMと紛争を事前に防ぐ警報システムを開発
情報を集積し分析するシステム
5000万円相当のコンピューターをIBMが無償援助
政府や企業にとっても利益となる
企業との協力
カード会社との提携
買い上げ額の0.5%が寄付される
風車会社とのタイアップでクリーンエネルギーをアピール
目標を達成するためのビジネス
木を使わない紙の開発を企業に呼びかける
世界銀行や木材業者も参加
国連とNGOの関係
国連や加盟国政府からより多くの協力を求められる
1992年4月
国境なき医師団がルワンダ難民に付いて安全保障理事会に招致される
理事国の反発もあった
ルワンダやその周辺地域での情報を持っていた
ほぼ毎週、30のNGOと安全保障理事会理事国との情報交換が行われる
国際政治の密室の中にまで入り込む
紛争地域で巻き込まれることが増えてきている
スーダンでは航空機の撃墜・スタッフへの銃撃・病院への爆撃
政治的な力との引き換えに現地の人々との信頼が失われていく
人道主義と政治が混同されてしまう
国境なき医師団はスーダン南部から撤退し、別組織による支援を始める
国境なき医師団
国家からの支援率を引き下げ、個人からの支援を増やす
コソボ難民への支援