NHKスペシャル「世紀を超えて」
戦争、果てしない恐怖
第3集・核兵器、機密映像は語る
ネバダ核実験場
900回を越える核実験
実験のデータを元にアメリカは核技術で世界をリードする
機密指定されていた核実験の映像が公開されつつある
史上最大の核実験:M6.8に相当
世紀を越えて・戦争、果てしない恐怖
第3週・核兵器、機密映像は語る
米国コロラド州
シャイアンマウンテン・NORAD
1966建設される
大気中と宇宙を飛ぶすべての物体を探知
去年8月・テポドン打ち上げ
世界では新たにミサイル保有を目指す国が増えている
インド・パキスタン地下核実験
核技術の拡散・流出
輸送手段としてのミサイル開発も同時に進んでいる
カートランド米国空軍基地
ほとんどが軍機に指定されていた核実験の映像が情報公開により明らかになる
もっとも公開が論議された映像・最初の核実験の映像
原爆を起爆させるための機器やケーブルが映っている映像
起爆装置の数が分かることを恐れ、機密にされてきた
ロスアラモス研究所
マンハッタン計画の拠点
プルトニウム爆縮過程がもっとも困難な問題
燃焼速度の異なる爆薬を組みあわせることでプルトニウム塊をうまく爆縮できる
爆縮を行う、爆縮レンズの数はV・ノイマンの計算により32と定められた
爆縮レンズを最高機密とする
この技術の流出を防げば原爆を作る国は押さえられるとした
1949年ソビエトが核実験に成功
モスクワ・科学技術博物館
ソビエトが開発した最初の原爆の試作機が保存されている
米国のファットマンに告示した外観を持つ
米国の原爆の完全なコピーとして作られた
ロスアラモスの爆縮レンズ担当者からソビエトに技術が流出する
爆縮レンズの数32個も流出していた
テッド・ホール(当時18歳)がもっとも重要な役割を負っていた
世界の指導者が核の恐怖を共有することによる核抑止と言う信念
1952英国・1960フランス・1964中国
すべて爆縮レンズの技術が使われている
1991イラク核査察団は爆縮レンズの流出を確認
イラク以外の核疑惑国にも流出している
B2戦略爆撃機
専用の核兵器が配備される
B61-11冷戦後に新規配備された唯一の核兵器
地下軍事施設まで貫徹し得る
今まで非公開だった核実験映像
1958南太平洋ジョンストン島の核ミサイル実験
上空数百kmで行われる
超高層での核爆発により赤道付近でのオーロラやハワイ島での大停電に
ソビエトが開発したICBMに対処するための実験
ICBMは防ぎようがない
米国全土で空襲訓練が行われる
アルガス作戦のための実験
上空に放射能帯を形成しICBMを無力化出来る
一発の核弾頭で維持できる放射能帯の時間が短い
1年間に1000発の核爆発が必要
ICBMを完全に防ぐ技術は今もなお見つかっていない
ジャパニーズビレッジ(ネバダ核実験場)
日本家屋を立てて、実際の被爆者のデータと比較する
サルを使って原爆の影響の実験
実際の兵士を使っての実験も行った
放射能バッジがおよそ100万枚保管される
1971アラスカ無人島での史上最大の地下核実験
広島型原爆の400倍の威力を持つ水爆
M6.8、余震は1000回を越える、海岸線は1.5m隆起
核実験反対運動に対応し、地下核実験に重点を置く
部分的核実験禁止条約:地下核実験以外の核実験を禁止
米ソは地下核実験だけで核兵器開発が可能だった
ネバダ地下核実験施設
核弾頭の小型化が追求される
MIRV:多弾頭搭載ICBM
地下核実験が禁止されていればMIRVの開発は困難だった
ロシア主力ミサイルSS16
10発のMIRVを搭載可能
1996.9包括的核実験禁止条約
インドは条約内容に強く反発
「全ての核"爆発"実験の禁止」
先進国の核の独占につながると主張
核爆発を伴わない実験
現在ネバダで続けている未臨界核実験
少量のプルトニウムに大きな圧力をかけ、核爆発の初期状態を観測
スパコンによる核爆発のシミュレーション
実験の目的を果たした後で実験を禁止する条約を結んできた
核ミサイルの解体
戦略兵器削減条約に基づく
核兵器の解体によって約200トンのプルトニウムが発生する
半減期24000年であるプルトニウム
米国だけで2300億ドルが解体に必要
ロシア核秘密都市アルザマス16
磁場による純粋水爆を目標とし開発を続ける
残留放射能を残さないきれいな水爆
ローレンス・リバモア研究所
レーザー核融合実験施設ニフを建設
米国はレーザー水爆の開発を目指す
更なる核抑止力を目指す