3 years over ...
case of Misaki Sawakura
-24th,December-
PM 06:31
ミュージックショップの前の、小さなベンチ
彼は深く腰掛け、空を見上げていた
そして、視線を下ろし、ゆったりと、微笑んだ
「俺の方が、ここで待つのは初めてだね」
彼は、肩に薄く積もった雪を払い、立ち上がる
そして、ゆっくりと、歩み寄る
『私は・・・結局・・・何も・・・越えられなかった』
『何もかもが・・・ただ・・・怖くて・・・』
『だから・・・貴方へと・・・逃げてきただけ・・・』
「ただいま」
彼は、静かに、口にした
『おかえりなさい』
そして、暖かいものに包まれ
ただ、泣いた
「・・・大丈夫、美咲さんは、逃げてない」
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