_ 世間の同人話に関連して。
_ ウチ(豆満江開発機構)の本は高いです。絶対値ではそんなでもないですが、原価考えると結構吹っかけてる方です。GameDeepとかおりくらさんのとかのと隣においてあって、同じコピー本で似たような厚さだけど、隣は100円ウチは200〜400円。原価率はほぼ確実に50%以下。半分売って回らないような価格設定は、まずしません。
_ 元々豆満江は金出しと編集運営と原稿書きが結構分離していたので、その辺厳しくなったと言う経緯もあったり。現状でも金は今までの売り上げから積み立てた独自ので、金銭面で誰かの持ち出しはないし、編集運営とコンテンツ製作は結構別れてたりする。そんなわけで、(少なくとも僕の認識では)儲からないような売り方はしない。あのONE卒だって一応利益が出ていたりする。ぎりぎりだったけど。
_ 実の所、僕が同人でやりたいのは、自分が良いと思うコンテンツを如何に受け手に届けるかという部分なので、そんな風になったりするのだ。ONE卒やUtopianism、あるいはまこみし文庫とか、そう言うのを世間に送り出すためのノウハウとか資源とかを提供する組織ってのが、僕にとっての豆満江開発機構で、その延長にNIUがあったりもする。くわね氏やうっちーさん辺りにはまた違う認識はあるだろうけど。
_ ところで、おりくらさんの本の装丁は俺も好きなので、その女性の気持ちは結構解かります。正直、最初に買わせて頂いた時は、本の内容というよりも、装丁の出来とその時した話の面白さが購入動機メインだったりします。後で読んで巡り合せに感謝する事になったのですけどね。
_ まぁ、人間プラトニックなんて無理、という点においてプラトンは正しかったわけだが。相手に近付けば当然肉的欲求が勝る。それは制約としては余り気持ちの良いものではないかもしれないけど、とりあえず与件としては結構ある。近くに魂篭もった肉塊があるという事は、快に通じる。
_ 制約は条件であり、足枷であり足掛かりである。自由はそこにあるし、どこにもない。世界は目の前にあって、手は届かない。文化が先か、モノが先か。全ては比較による差異でありながら、それと知って行動すれば決して届かない。知と信は両立するのかどうか。知が優れば不信となり、信が勝れば無知となる。
_ 結局、この世はタイミングとバランスが支配している。
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