_ 表題作は質の良いライトミステリのような感じで素直に良かった。
_ んで、「花の跡」。どんなゴミみたいな落書きでも描(書)かないと生きていけない。雪の人がなぜ私を指名したのかは知らないけど、少なくともこの部分は理解できる。「色々なものに追いつめられて」も、うちから出てくるものは止められない。もはや誰に見せるためではなくても、一人屋根裏にこもって、出てくるものをかきとめなければならない。そんな自分にとっては意味のない落書きが、誰かに意味を見出してもらえたなら。無数の落書きの中でたった一輪の花でも花として描けたら。それは宝物になるだろう。
_ ついでに、序盤にある廃線跡のカットが良かった。どこかへ繋がっていたはずの、今はない道筋で、物語上ポジティブな意味のあるものではないけれど、単純に絵として好きだ。
_ 「寒い日も。」。僕はこんな救済を待ち望んでいるふりをして、それをこんな風に放擲するんだろうなとか思った。痛いのを避けて、今を大事にしすぎた結果、3回連続で伝える前に相手が手の届かないところに行く快挙を達成したわけだけど。ラスト、池田が書いた手紙はそんな意味でちょっと厳しかった。
_ 物語としては遠山の成長物語で彼女の強さはやまさんが指摘する通り。あと、室園がやたらかわいい。
_ とりあえず1周目終了みたい。ちょっとしたまとめ。
_ +な所。日常描写が豊富。夏休み殆ど毎日4人で一緒ってのはよくよく考えると不自然なんだけど、その世界はかなり気持ちいい。それなりに正しげな夏と田舎。世界に必要以上の悲劇も悪意も存在しない所。後、えちしーんが多すぎるぐらいでえろい。
_ −な所。かなり長い。そのわりにシステムのスキップ機能とかがちょっと弱め。私の環境ではムービー再生時に50%ぐらいの確率でアプリがフリーズ。おなじCGを違う設定のシーンに使うために不整合がある。ぱんつはいてないはずなのに描いてあったり、制服着たままのはずがなかったり。
_ 後は、私は気にならなかったけど男二人の微妙な言語表現力とか。その辺は趣味かな。とりあえず一周終わらせるために駆け足で流したえちもーど入るまでのあたりを2周目ではちゃんと見たい気分。
+ やまぐう 『小数点以下切り上げで1227円というのは安いなあ:-)。』
+ CF 『む。素敵なことに……』
+ 裕 『某所では月8万点越えると傷病詳記書かなきゃいけないらしい』