_ 何度か書いたのですが、私が最初にプレイしたアレなゲームは2年(どこで2年だったかは聞かないで(汗)のときの同級生。最初に買ったのはきゃんきゃんバニーのスプニエールだっけ。制服で買った記憶だけが残っておりまする。
_ しかし、その後も大方のアレなゲームは先輩から回ってくるというのが多かったですね。自分で買うのはアートディンクや工画堂のSLGでした。機甲師団IIとかA列車シリーズとかぱわどるとか。
_ 中学時代(92〜95)、PCを使っていろいろやってる連中は親がPC好きってのがほぼ必須条件でした。ねだって自分のPCを手に入れられるようになるのは高校(95〜98)のころからかな。
_ んで、私の中高での後輩の世代でもそれはあまり変わらなかったように思う。やっぱ、本格的にダメになるのは高校からで、予算的な制約もそれなりにあったようだし。それでも、おねかの系を全て押さえてるやつとか、学祭でみさき先輩を背負っていた奴とかはいたのだけど。
_ それはともかく、PC18禁ゲームで主力の購買層になれるのはやっぱ20台に入ってからじゃないかと思います。プレイしてる人口自体は16〜20ぐらいでも結構になるとは思うのだけど、購買力はそんなにないですからねぇ。この時代に道がついてしまうと、その後買いまくりってのはありそうだけど。
_ 嫌いになったから別れるわけでもないし、別れるから嫌いなわけでもない。
_ ところで、Only You Foeverという語句の中で、Onlyは言うまでもなく一定のクラスの中からの唯一を示す副詞なわけだ。一定のクラスとは「恋人になりうる可能性のある人」というクラスであろう。
_ Foeverについては脇に置くとして話を続けよう。Only Youというコトバで示されるのは、「恋人になりうる可能性のある人」の中で「唯一」のあなた(You)であるという事だ。ここで、奇妙な事態に出くわす事になる。つまり、Only You Foreverは、他の恋人の可能性を前提とした上でのコトバになってしまう。これは直感的にミスマッチではないか。この言葉を発する彼/彼女は、他の可能性との比較の上での選択であると暗に含意しているという事になる。構成的意志の結果ではなく、単に選択的意志の結果であるとも言える。
_ これを解決しうる主張がないこともない。つまり、「恋人になりうる可能性のある人」のクラスを構成するのがただ1人である場合である。ただし、これに問題が含まれるのであって、単に偶然の所産からただ1人である場合はやはり構成的な意志の結果とは言いえず、むしろ、しょうがなくというニュアンスがなおさら強くなる。あるいは、「恋人」ということで既にただ1人という事が含意されていると考える事もできる。しかし、この場合ではOnlyというコトバは単なる過剰な形容という事になる。
_ つまり結論としては。Only You ForeverのOnly Youは。1、他にも恋人になる候補がいたんだけどとりあえず。2、他に恋人候補がいなかったからしょうがなく。3、恋人なんだから1人に決まっているのにわざわざ強調してみたり。の3パターンのどれかになる。
_ 別の視点から追加する事もできる。4、感情の発露(=痛いと叫んだり、指を引っ込めたりするのと同じ)。5、システムにおいて一種の「支点」として作用するのでそれ以上問う事が出来ない。
_ ともあれ。私がこんな事を叫ぶとしたら、3か4辺りだと思うので、その辺よろしく。
_ 昨日はなぜか突発的にOFF。暇だと叫ぶ私にWhiteさんが一言。
14:15:57 <White> ところで私は腹が減ったので飯を食いに出ようと思うのだ(牽制)
_ ちうわけで、夕飯を一緒にする方向性で検討を開始。面子は私とWhiteさんと裕氏、それに私が電話でIRCに召還したくわね氏。とりあえず、鶴見線に乗って海芝浦駅に行くことに。
_ JRでも良かったんだけど、京急で出ることにして横浜まで快速特急、そこから品川行きの鈍行。「東海道。ロックオン」だなぁ、とか思ってみたりしつつ京急鶴見。妙に下町感の強い鶴見駅前を歩いてJRの鶴見駅にて、Whiteさん・くわね氏と合流。
_ ……あ。夕飯食いに行くんでとりあえずここまで。
_ 食ってきて、ショーシャンクを見てきました。で、続き。
_ 鶴見駅。鶴見線ホームに入るには改札があって、そこから先ではイオカードが使えないらしい。鶴見線国道駅専用の清算機があったりして色々とやる気。1640の海芝浦行きに乗車。車中では頼まれ物を引き渡したり、いつものように他人の噂話に興じてみたり。jesさんがうちのふぉまのスカートの中のぞいた話とか。jesさんがちっさいこ3人(雪駄さん(はにゅ)、裕氏(ふぉにゅ)、私(れいきゃし))に囲まれてうはうは言ってた話とか。
_ そんなこんなしながら、15分ぐらいで海芝浦駅着。これはホームというよりむしろ桟橋?とか、駅舎の代わりに哨舎があるとか、色々。鶴見つばさ橋を写真に収めたりしつつ、鶴見駅1650の帰り便(海芝浦の発時は忘れた)に乗って帰途に。
_ 鶴見駅では、とりあえず横浜かねーという事で横浜まで京浜東北南行に乗車。裕氏に連絡したりしつつ、ポルタのベンチでひと休み。謎ジュースなぞ飲んでたりしつつ。1900頃裕氏を迎えに東口の中央郵便局前に移動。
_ 裕氏車に乗って、マイカル本牧へ。1500円との前情報だった時間無制限食い放題は1000円だったりする罠。くわね氏を突っついたり、裕氏の学校での授業資料をみせてもらったりとかしつつ2120頃脱出。くわね氏の案内で山手駅。そこでWhiteさん・くわね氏と別れ。
_ さて、山手駅前からどう脱出したものか。山手駅前に入った道は一方通行だったので、新たな道を開拓せねばならん罠。とりあえず、適当に走り出すとぁやしぃ住宅街の中に突入。ぐるぐるしてると、なんと!……山手駅前に。……ダメじゃん。あるいは素晴らしき好運。
_ 気を取り直して別の道に突入すると、山手駅に進入した道に戻れる。そのまま産業道路、R347(?)で市大医学部。裕氏の部活の荷物降ろしを手伝った後、文庫付近で給油。適当にドライブしてからにするかってんで。R16で汐入。汐入駅前-坂本-池上十字路-水源地入口-湘南国際村-R134-御用邸-森戸-渚橋で逗子に2330着。その間、路駐@真っ最中な車を見たりとか、デート用ドライブルートについてとか、自棄気味に話して、欝。
_ 突発的に決まった割にはちゃんとやりすぎが出来て、結構満足だったり。
_ 誤解は意図的なので放置してください。研究してるのを実地に適用すると大方あんな感じになるのは確かですが。まぁ、それはともかく。
むしろ純愛ゲーに走る男性にこそ、その傾向が顕著であるのではないかと
思い、“Only you forever幻想”といってみただけなのですが...。
#でも、どう考えても女性固有だとは思えないんだよなぁ...。
_ コレに関して言えば、ジェンダーとセクシャリティの問題とかありますんで、深入りすると大変そう。「日本人女性固有」とか言う謎な同定の仕方自体が明らかに時代遅れなのが元々の原因かとは感じますが。
_ ジェンダーとか言うと、付き合う-別れるってのは感情の発露や双方の同意や一致という個人的な側面ももちろん否定はしないけど、むしろ社会的な一種の制度として機能している気がします。
_ 大昔に告白-受容は後戻りできない儀式だとか書いた気もします。そんな感じで、別れを切り出した時点で関係は変わってしまう。「元の関係に戻る」ことはありえないとか何とか。コレは余談だけど。
常に誰か一人を選ばなければならないのは確かな事ですから。
ただ、私がそれから逃げたくて、今も逃げている事は確かなのですけどね。
_ 社会的な意味での選択は逃げられるけど……。感情の発露とか脊髄反射みたいのとかもあるし。「選ばない」事を選んでいるのと、「選ばない」事すら選んでいないとの間では大いに差異があったりとか。
_ いまさら詳細を書くのもいまさらなので感じたことだけ。
_ WTCビルはチューブ構造だったから、だるま落とし状に崩壊したってのは確かだろうけど。だからといって、国内の耐震基準で作られた高層ビルは一般にラーメン構造だからより強い、というのはどうかな。ラーメン構造の場合、部材スパンが長くなれば端部の外向きモーメントと中間部の内向きモーメントは一気に拡大する。側壁や床版がぶち抜かれたりとかでスパンが長くなったりとか、単純に荷重の配分が変わったりとかすれば、部材が「ねじ切られる」様な気もします。以後、連鎖的にと言う感じ。いや、ビルとか建築構造物とかは知らないけど。例えば用水路の2連カルバートで隔壁がぶち抜かれたりとか。
_ つか、通常、側壁が一気にぶち抜かれるとか、そんなことは想定しないわけで。橋とかでもそうだけど。Patlabor2で一番不審なのは中央部がぶち抜かれたら吊り橋や斜張橋は主塔がぶっ倒れるだろうって事だよね。
_ とか、俄か知識で言ってみたりとか。(鉄骨鉄筋コンクリートの思想を知らないので、なおさらダメ)
_ ところで。この事件、テロなのか戦争なのか。テロだとするとIRAと英国政府がやっていたような「ルール」が存在しない。主張の手段がテロしかないのは同じとしても、モノ壊すのとヒト壊すのとでは受ける報復も違うわけで。永続的に組織と活動を維持するためには、「爆弾は解除できないが、人は避難できるぐらいのタイミングで予告電話をかける」とかのテクニックが必要なわけ。「通常兵器には通常兵器」とすら言ってない合衆国にケンカ売るにはちょっとやる気がすぎるかな。
_ 記紀辺りから端を発する日本思想史の授業で、日本的メンタリティとして現世主義があるという指摘があった。現実主義でもいいけど。この世での幸福を優先する考えが日本的の基盤にあって、あの世/彼岸での幸福のためにこの世/此岸を犠牲にする思想は常に外的で根付きにくいものであった。原理主義化したイスラムやキリスト教はそういう思想だし、厳密な意味での仏教もそうだ。
_ 日本的メンタリティは、そういう見地からすると自爆テロとかそういう発想からは最も遠いように思える。しかし、現世のことしか信用しない余りなのかどうか、理想を「上手く」使うすべを憶えていない。経験からしかモノを学べない気配もある。今までにない事態に対応するのは上手くないし、逆に手ひどい経験からの過剰反応も出る。理想からの演繹でこなすべき部分に、現実からの帰納を導入してしまう。
_ 昨日書いたとおり、うっちーさんと神保町行ってきました。もっとも、三省堂の4・5階、ぷらっとほーむ、書泉ブックマートを見たぐらいで、後は殆ど話をしていたんですが。1545〜1900までスタバ小川町店で延々と、とか。電車の中とか昼食の時とかも含め、合計で5時間近く話した勘定。いろいろ面白かったっす。どもでした。
_ その後、Whiteさん&同居人氏に合流して、私以外の3人は新宿線で篠崎へ。私は馬喰横山で下車し、総武快速・横須賀で逗子へ。
_ 東氏が萌えを訓練と反応としたのはそれなりに正しい。しかし、それを呼び起こすインセンティブの面が甘いのではないか。その辺の見地からすると無駄知識競争をした80年代オタクをこの競争へと導いたインセンティブとそう変わらないのではないか。ゲームにしろアニメにしろ、コミュニケーションにおけるネタ(=道具)であり、大昔の若者が哲学書とか文学書とか読んで討論したのと変わらないのではないか、とか。
_ 裕氏と0630頃に起床。支度なぞしながら、コーヒーとマフィンで食事。0830頃に出撃。裕氏を京急新逗子に連れて行かねばならんので、京急で東京方面へ。
_ 八景で裕氏と別れ、押上行特急に乗り換え。0930東京との約束に間に合うか不安なまま列車は北上。結局、品川に着いたのが0929。then-dさんに遅れる旨伝えて、東海道に乗り換えて東京駅。0936頃、有楽町駅付近でWhiteさんから「今起きました」との連絡が。0940には東京駅でthen-dさん合流を果たすも、1000まで都現代美術館経由錦糸町駅行がでない事が判明。
_ 前日見たセンチについて話したりしながら、定時に来たバスに乗って都現代へ。1025ごろ着。美術館のロビーに入った所でちょうどうっちーさん、Whiteさんも到着。特別/常設の共通券を買って入場。こういう場面で学生組と社会人組が別れてみたり。
_ 殆どフィギュアを見に行ったようなものだったのだけど。むしろ、一連の星座の名がつけられた作品に気が行っていたりとか。すごい勢いで先行知識を要求する作品群であった。
_ モノのある文脈(モノを作品にする文脈)には反しているのだけど、ちょっち騒ぎ気味に見ていたのはむしろ正しかったのかとも。
_ その後、常設展へ。
_ 第5室のミニマルアートや第10室に鎮座する「それは変化しつづける それはあらゆるものと関係を結ぶ それは永遠に続く」(宮島達男, 1998)に心奪われ気味に。第10室では1分近くほけっと眺めていた記憶が。
_ 時間が1時間ほど余ったので喫茶店でお食事。あんみつがあったりする辺りが下町だね、とか。それぞれの職場・学校ネタとか。
_ 1340頃移動開始。ちょうど来ていた都バスで東京駅、そこから中央快速で新宿。
_ 新宿駅中央西口にてduenoさん・くわね氏と合流。ちなみに「中央西口」は「西口」とは違う出口専用改札だったりするのですが。KISAさん・APRILFOOLさんは見事西口にて合流していた模様。
_ なんだかんだで、ロイヤルホストステーキハウスへ。毎度の事ながら居ない人の話題で盛り上がったり、「せんせい、このへやにはいぢめがあります!」的状況だったりとか。そうそう、Chef's Dinnerは
00:04 <C.F> うっちーさん、昨日のロイホのレシートあります?
00:04 <うっちー> ありますよ
00:04 <C.F> しぇふずでぃなーって4.6kだと思ったのだけど、4.8?
00:04 <うっちー> 4.6k
_ だった模様。結局、私のロイヤルホストの会員カード特典ので10%引きになったものの、結構なお値段でした。店はディナーモードになってたわけだし、場所やら考えれば妥当なラインかとは思う。(APRIL FOOLさんが来るとは思ってなかったのは誤算だけど)
_ その後、適当な公開空き地でタスクを済ませて時間をつぶし、KISAさんを突っついた後、山手線で池袋へ。
_ メトロポリタンプラザのオフィス区域内にある会場へ。いかにもオフィスという感じなエレベータを使って上る。そこで我々探検隊が見たものは!(誤。
_ しかし、でじこの着ぐるみに出合うとまでは予測していなかったですよ。くわね氏とAPRILFOOLさんがまとめて入場処理をした後、ちょい遅れたtatuyaさんとも合流して右端の前2列を占拠。時折苦笑や囁き、突っ込みが漏れる奇妙な空間を形成。
_ 議論の内容については、また後日という事で。予定というのは予定通りに動いてない事を知るためにあるのだなぁ、と。
_ 2045頃散会。くわね氏を2次会に突入させておいて、残りの面子は池袋駅前のコードネーム:ヤックにてやりすぎ議論。2015頃からフラストレーションが溜まっていたと見えて、叫ぶ吼える貶す挑発する。こっちも、詳細は後日。
_ その黒田さんのアンソロジーは良書です。編まれた時期を考えると尚更との事らしいですが、その頃の事は詳しくないので割愛。
_ さて、理解ということですが。学問としての哲学など既にルールが確立されている中での問題ならばともかく、一般に「本の内容」の理解には、正しいも何も無いのではないかと思います。もっとも、誤解が無い所には理解は無いでしょうから、「本の内容を理解する」という表現の中に既に何らかのルールが隠されているけど。
_ ともあれ、誰かが感じた事については確かにそうなのでしょう、としか言いようが無いかと感じています。議論や対話がありえるとしたら、その「感じた事」は終着点ではなく出発点であろう、とも。
_ エヴァンゲリオンにおいては、物語消費とデータベース消費は錯綜していた。私(C.F)やくわね氏が「EVA用語辞典」を製作し典型的なデータベース消費を行っていた頃、Whiteさんはどこかへ消し飛んでしまった物語を探索すべくSSに手を染めていた。その後、私やくわね氏はSSへと場を移したが、その際書かれたのは元作品の世界背景と別作品の世界背景をそれぞれ解体した上で再構成されたものであった。一方、Whiteさんは2次創作に愛想を尽かし、オリジナル小説へと展開する事になる。
_ ONE卒業文集メンバーのIRCチャンネル#onegraduate(非公開)で6/24に行われた議論とも重なるが、エヴァンゲリオンやTo Heartの頃まで(〜'98頃)に書かれたSSとそれ以後のSSで、物語消費的からデータベース消費的への変化が見受けられる。エヴァンゲリオンのSSではオリジナル設定準拠もの・本編分岐ものといった「補完」型SSから、他作品(の要素)との合一もの・異世界ものが多くなる。ゲームオリジナルのSSでは、ストーリーを持った長編ものが衰退し、一方で状況を提示するだけの短編作品が増える。
_ ノベルゲームがデータベース消費の一例であるのは正しいが、それはオリジナルとなるべきゲームがデータベース的であるというだけでは足りない。ゲームを解体することで得られたデータベースを素材として、新たなノベルゲームを再構成しうる環境(DNML等)があるという点がより本質的であろう。SSでもそうであるが、この再構成では1つのゲームをオリジナル素材とする必要性は全くない。消費し解体し再構成する人々が持つデータベース全体の中から必要な素材を選び出してくれば良い。(セイカクハンテンダケのジャムを食う里村茜、とか)
_ 萌えについて語るのは結構だが、萌えを巡るいろいろな様相を収拾し記述する文化人類学や民俗学的な研究が決定的に欠けている事はしつこいが指摘しておこう。
_ さて。魂の底からまさに萌え出でようとする(何かへの)衝動。そんなイメージで仮に萌えを捉えるとした上で、その衝動の源泉や衝動対象の由来などを問う方向性での、萌え(とオタク)研究が多い気がする。つまり、精神分析と表象文化論である。
_ シニフィエとシニフィアンは区別せねばならない。眼鏡っ子萌え研究と眼鏡っ子萌え研究とは異なる。
_ 東氏のデータベース論はシステム論や構造論により近い論で、萌えというシニフィエを共有する記号の集合であるデータベースが問題となっている。ここでは、個々の記号のシニフィアン的側面(巨乳、眼鏡っ子、ポニテetc)は問題とはならない。萌えというシニフィエで結び付けられる種々の記号が集積したデータベースが、どのように消費されているかが問題になる。
_ 一方、斎藤氏の論では(男性の)オタクが「戦闘美少女」を欲望することに注目している。その上で、この欲望の源泉(ジェンダー論的・精神分析的etc)や、欲望の対象が戦闘美少女である事の必然性が問い直されている(=超越論的視座を持つ精神分析の仕事)。斎藤氏にとってみれば、オタクが欲望する対象となる記号群は戦闘美少女というシニフィエによって結合されるのであろうが、一方、東氏の見地からすれば戦闘美少女も萌え(シニフィエ)の乗り物(シニフィアン)に過ぎない。
_ つーわけで、議論が噛み合うわけがないわけで。東氏が主役という認識で行った身にすれば、後半の話は面白くとも微妙に期待はずれという有様。誰かの指摘にもあった通り、東氏伊藤氏のデータベース派、斎藤氏小谷氏の精神分析・ジェンダー論派、竹熊氏永山氏のオタク第一世代派の3つになるかと思う。小谷氏のプレゼンが終わった辺りから、「ジェンダー論が好きすぎた罰があたってる」ような有様を呈したのも、この不一致が原因かと。
_ シニフィエとシニフィアンなんて使い慣れない言葉使ってるので、どっか致命的に間違ってる可能性は全く大有りなのですけど。
_ 友人I氏宅にお邪魔。W2kでWEBがみれなくなったと言うので保守に呼び出され。
_ 症状を見てみるとHTTP一般でアクセスできなくなっている。DNSやPOP/SMTPは通ってるのでなぜかなぁ、と思いつつ、色々起動しているアプリをチェック。つーか、色々立ち上がってるなぁ。
_ 結局、Nortonのパーソナル防火壁が邪魔してた模様。警戒設定が最高度になってたからかな。対処した後簡単に説明。ついでにW32.Nimdaの問題を教えた上で対処法を伝える。とりあえず、IE6をフルインストールさせた後、まめにWindowsUpdateやその他のセキュリティ警告に注意するように、と。SP2があたってなかったのが不安なのだが、サウンドに7x4を使っているので、SP2を入れるのは多少手間だったりして、コレは後日と言うことに。
_ その後、喫茶店を2軒梯子。いろいろと愚痴とか。某店ではスパ+サラダ+コーヒー/紅茶にケーキを追加して1000円だという事を発見してみたりとか。明日も飲み会やるとか。
_ 私的-公的と共有可能-不可能の辺りが弱いかと思われます。
15:25:16 <White_work> (私的=恋愛めいている、他者との共有が困難 公的=単に好ましい、共有が簡単)
_ 特に、この定義はかなり論題に引きずられて、私的-公的の普通の日本語での用法を離れていると思います。とりあえず、私的-公的の軸としては、先日の表出についての議論とも絡め「表出を伴わない-伴う」の軸か、「他者の了解や承認を必要としない-する」の軸か、と提案しておきましょうか。
_ さて、私的-公的を表出の有無で区別するのであれば、萌えが私的(Private)か公的(Public)かと問われるのであれば、それはどちらでもありうると思います。それは、好き(かなり恋愛感情に近い意味での好き)でも同じでしょう。しかし、完全に私的(全く表出を持たない)であるならば好きだろうと萌えであろうと世間様に何の迷惑もかけない(世界ではあたかも約分されて消される因数のようなものでしかない)ので、無視してよいかと思われます。
_ さて、好きの場合はあからさまな表出を伴わない場合が、萌えの場合よりは本質(好きの典型例)に近いものとして措定されているでしょう。好きの用法の中には「隠れて好きでいる」というのが(特に好きの初期においては)一種当然のものとして考えられています。一方、萌えの場合「隠れて萌えている」というのはあまり本気のものではなく、ネタ的な側面が強くなっています。(ex. 「あなたはファンタジー萌えに過ぎない」)
_ 言い方を変えれば、好きの場合はある時点での表出をもって遡及的に「全く表出を持たなかった頃の好き」からの持続と他者は理解できるのですが、萌えの場合は表出を始めたその時点で初めて萌えが生まれたとされる傾向があるのではないでしょうか。あるいは逆に、好きであれば以前の表出を元に「今も好き」という風に理解されるのですが、萌えの場合は持続的な萌えの表出がなければ「今も萌え」という風には理解されないのではないでしょうか。
_ しかし、これは好きと萌えでの「真剣さ」の差異の反映なのかもしれないので、留保気味。
15:36:05 <White_work> ……データベースから各人によって取り出されるものこそが、シニフィアンであり、ゆえにそのシニフィアンの帰属は取り出した個人にしか存在しない。
15:37:16 <White_work> こうして取り出されたシニフィアンはそもそも共有されるべき性質のものでないから、そこから「萌え」というシニフィエを見出し、それに基づいた行動を起こしても、他者の萌えとは衝突しにくい。
_ とりあえず、データベースは共有されていると思います。例えばそれは設定資料集とか雑誌の登場人物紹介とか、そういう場面で作り出されるというのがあると思いますし。
_ さて、萌え記号を構成する際にデータベースからシニフィアンを取り出すという段階と、取り出されたシニフィアンに萌えというシニフィエを付加するのは同じではないでしょうか。床に広げられたカードを、萌えに汚染された指先で選び出す感覚。
_ 萌えにおいて衝突が少ないのは、シニフィアンの段階で共有が既に無いからではなく、付加されるシニフィエの微妙な差異によって、最終的に出来上がる記号が個人レベルに近いまでに細分化されるからではないでしょうか。
_ ああ、なんかすごく嘘っぽいぞ。それはともかく、IRCの#網状言論Fは節タイトルの通りこんな風に掲示板風にもつかえるので、人口が少ない時間帯でも議論の場として使えます。一行掲示板をチャット風に使っているという感覚に近いでしょうか。ちうわけで、乱入者募集ちうなのです。
_ 来週月曜に卒論題目届をださにゃならんことに気付く。卒論タイトルと学籍番号/氏名があれば足りるのだが、指導教官に印を貰わねばならない。とりあえず、(順調ではないにせよ)進んでいる事を示さねばならんわけで。(月曜になって不在だったから、助手に印だけ貰うという技は使いたくないし)
_ 激烈かつ確信犯的にネタバレ。バレを嫌うものは読まずに黙ってKtFをやってください。
_ 昨日、ふと思い立って家計簿及び成績表と相談。週末に一気に終わらせれば何とか間に合うとふんで入手。で、帰宅後、24時間で完走。実質12時間ぐらい?
_ とりあえず、成績表的にはむしろプラスでありました。古き「人間」の悩みを解消すべく研究をしているわけですので。一応。好きという感情なんてただの剰余だよねーとか。蛇と鳥のネタが好きねぇ、とか。
_ しかし、問題はGENESIS以後、特にスタッフロール2ではないか。圧倒的な楽園への決意表明。もし、元長氏が本気ならば、コレ以後彼は人間の物語を書かない事になる。私のような哲学ネタ好きな奴に正面から答えるような作品は。
_ 無論、単なる哲学ネタ(衒学趣味としての)だけなら彼は今後も書きつづけるだろう。しかし、それは論理も文脈も物語もないままに、ばらばらに提示される。解体され自己完結した要素群の提供こそ、圧倒的な楽園で行われる唯一の事であろうから。
_ GENESISに限っていえば、システム・世界・他者・自己同一性・規約といった見慣れた元長氏のテーマとは全く異なる地平で展開されているといって良いだろう。PLを挑発するかのような単語の数々(二次元、属性……)。そして、スタッフロール後に示されるモノ。
_ アニメにとってのエヴァと同様に、ギャルゲーにとってのKtF。
_ 確かに人類史におけるギャルゲーの位置付けという元長氏の企図は達成されている。近代以降何度も重ねられてきた独我論の罠とそこからの突破(フロレアール、sense off、KtFのGENESIS以前のヒロイン)。しかし、そういう人間の病を決定的に克服してしまう新しき存在の提示。コレはニーチェのいう「超人」ではない。式子やなんかは超人思想や「権力への意志」とかを考えてたようだけど。
そこは、欲望あふれる荒野だ。
ただキャラクターがいて、ゲームがあるだけ。
キャラクターたちがただゲームを繰り広げる、この新しい世界。
そんな世界へと、俺たちは今、足を踏み出そうとしている。
_ これをフロレアール同様の言語ゲーム論(L.Wの)として解釈する事は可能ではある。L.Wもまた哲学という名の人間の病を治療しようとしていたわけだし。しかし、多分、そういう穏健な(逃げ道確保のための)解釈の方向性ではないのだろう。
_ 無駄に長く書いた。つまりは「圧倒的な楽園」は萌えゲーのことだし、新たな存在はPL=PC図式に乗っかったオタクちうことだ。
_ ついでに1つ指摘。上のような見地から捉えるならば、エロゲーが萌えゲーへとシフトしていく最初の段階は386〜486のころだった。
_ 苦情は日記かIRCの#網状言論Fで。
_
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_ 「ちょびっツ」は、まぁ、ちょびっツということで。すもも欲しい〜。
_ 「全てがFになる」のコミックス版は結構良。ドトールで一気に読み通しちゃったよ。
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