Diary 〜05年02月〜

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2月1日(火)

今日

_ 潰されました。


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2月2日(水)

今日

_ 潰された次の日。

_ 編集部から1冊あげるというメールが来ていたので、藤崎慎吾「蛍女」を頼んだ。

BOOK 岩井恭平「ムシウタbug 2nd. 夢囚われる戦姫」

_ 元が雑誌連載だったはずの短編連作。結構良かった。短編連作という形式の魅力かもしれないけど。ちなみに本編の「ムシウタ」のほうは読んでない。

_ 岩井恭平「ムシウタbug 2nd. 夢囚われる戦姫」【 amazon / bk1


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2月3日(木)

今日

_ 順調に潰されています。

BOOK 蕪木統文「ホワイトブレス」

_ FF8と同じ意味ですごい勢いでギャルゲーだった。何でここで分岐して義妹エンドがないのかとか。絶妙に全年齢化されているし。ギャルゲー分を補給するのには良かったが、まぁそれだけ。

_ 蕪木統文「ホワイトブレス」【 amazon / bk1


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2月4日(金)

今日

_ 少し楽になった。午前午後とMTG。夜は職場カタン部。書店によって帰る。

BOOK 須賀しのぶ「ブラック・ベルベット 神が見棄てた土地と黒き聖女」

_ なんとなく普通。終末後系SFの気分があるような気もするが、良くも悪くもなく。借りて読むならといった感じ。

_ 須賀しのぶ「ブラック・ベルベット 神が見棄てた土地と黒き聖女」【 amazon / bk1

BOOK 波多野裕造「物語 アイルランドの歴史」

_ 可もなく不可もなくといったアイルランド通史。植民地政策と独立運動周辺の記述が重要か。

_ 波多野裕造「物語 アイルランドの歴史」【 amazon / bk1


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2月5日(土)

今日

_ 社内の電話工事立会いのために出社。指示は大方出してあるので基本的に自席にいるだけ。たまっていた社内タスクをこなしたりとか。

BOOK 恩田陸「ユージニア」

_ 恩田陸の新刊。過去の毒による大量殺人事件について一人称の語りを積み重ねるスタイルのミステリで、最近の恩田作品に多いシステム。視点による語りのぶれはさほど大きくもないので、「夏の名残の薔薇」や「Q&A」のようなポリフォニックな響きの広がりは強くない。むしろ、個別の語りの蓄積は横の広がりというよりも上下方向への掘り下げとして、作品のテーマの「ユージニア」という語への集約と、それと平行するミステリとしての犯人探しの進行と、その二つの展開に作用している。

_ ただ、連載作品のせいかミステリ部分が重視されていて、肝心の「ユージニア」という語が活かされていないような気もした。その言葉としての説得力・魅力に比して、テキストからのイメージ喚起が追いついていなかったように思う。

_ 恩田陸「ユージニア」【 amazon / bk1


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2月6日(日)

今日

_ 中田邸で上映会。「少女と鉄道」「茄子 アンダルシアの夏」「スキージャンプペア 2」「下妻物語」。基本的に笑ってることが多かったように思える。「スキージャンプペア 2」の「鳩の首振り」は眠かったが。


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2月7日(月)

今日

_ 職場はメンバーが2人追加。ようやく元通りという感じ。気がつくと部内で中堅どころの役回りで、その状況に微妙に違和感を感じている。

_ 先週はかなり辛かったので真面目にエレンタールをやるようにしたら、それなりに楽になった。ストレス解消のためのやけ食い衝動とかが減ったかもしれない。


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2月8日(火)

今日

_ 朝は雨降りで眠かった。今日の仕事は主に予防的な対応で。

BOOK 砂浦俊一「隣のドッペルさん」

_ 主人公の女の子が安定した彼氏持ちだったりとかで、まったり都伝系で行くのかと思ったが、謎の黒髪長髪美少女が日本刀を振り回す伝奇系になっていた。後書きを読む限り今後も後者の方向性で行くらしい。

_ 全体的な雰囲気は伝奇系にしては緊迫感が薄くて、そのゆるさ加減は微妙に嫌いじゃない。ラスト間際の「ドッペルさん」の造形が良かったがそれはさすがに継承されなさそう。

_ 砂浦俊一「隣のドッペルさん」【 amazon / bk1


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2月11日(金)

今日

_ 昼過ぎに活動開始に浜松町で「私の十字架」で散財した後、横浜の有隣堂で文庫を8冊ほど入手。

EVENT 私の十字架

_ いつも買っているサークルさんの新刊を求めて。くわね氏やthen-dさんのも確保していたので大抵の本で2冊買い。初めて買ったドム御一行「SUMMER DAYS」が良かった。表紙の乃梨子とか。そしていつものように白薔薇本ばかり。

ドム御一行「SUMMER DAYS」
羽根屋根「ここが私のありふれた場所」
ラクデス「てのひらの翼」
ラクデス「giulietta」
ラクデス「なくならない世界」
TUGUMIX「トライアングル」
宇宙猫軍団「乙女椿」
宇宙猫軍団「postscript」
宇宙猫軍団「サクラサクラ」
宇宙猫軍団「ちいさなこいのものがたり」
宇宙猫軍団「P:P:P:P:Pinky! 03」

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2月12日(土)

今日の気分

_ まだ進んでいます。多分、前へ。

今日

_ ちろ氏に会いに秋葉原へ。だらだらするのが重要なんだろう、多分。帰ってからは溜まった本読みとTV録画の消化。

_ ETVの「六番目の小夜子」は文化祭の前編で例の百物語シーンが強かった。恩田テキストの強みとか。松本まりかがかわいいとか。

BOOK 寺田隆信「物語 中国の歴史」

_ 中華帝国の通史。中華文明の担い手である漢人の士太夫-官僚階級の話など。

_ 寺田隆信「物語 中国の歴史」【 amazon / bk1

BOOK 小林めぐみ「食卓にビールを 3」

_ 女子高生主婦が巻き込まれるSF的謎状況。相変わらず存在自体大いに謎なシリーズだが、品質の安定とか出版ペースとか考えると良い作品だ。

_ 小林めぐみ「食卓にビールを 3」【 amazon / bk1


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2月13日(日)

今日

_ nnさんにNIUで余ったパーツを渡すために渋谷。茶飲みばかりしていたので、妙にカフェインが作用していた。

BOOK しのぶ「魔法の笛と銀のすず」

_ 心のうちに色々と思うところがあるけれど、ここに書き残すべきかどうか迷うので、今は何も書きません。

_ しのぶ「魔法の笛と銀のすず」【 amazon / bk1

MUSIC tiaraway「TWO:LEAF」

_ ゲーム主題歌曲が多いのだけど、やったことあるのは1つもなかった。なので普通に千葉紗子参加アルバムとして入手。「Your Shade」「Can you feel crying alone?」などが好み。

_ tiaraway「TWO:LEAF」【 amazon

BOOK 吉田茄矢「12月の銃と少女」

_ 解説にあるようにオーソドックスな刑事物・バディ物。ストーリーとかキャラクタの魅力とかに力はあるものの、新人ゆえの筆力・紙幅の足りなさも同時に感じた。もっとも、ラストのヒロインとのシーンは(半ばお約束とは言え)魅せるものがあった。10日発売分では一番かもしれない。

_ 吉田茄矢「12月の銃と少女」【 amazon / bk1

BOOK 藤崎慎吾「蛍女」

_ ソノラマ文庫編集部からいただいたもの。

_ 良いものでした。「巨大な脳と化した森」というコンセプトはハードSFを通り越してトンデモが入りつつあるように見えたけど、そうしたSF部分と山ノ神とその巫女である蛍女をめぐるファンタジー部分のそれぞれの力強さが良かったように思う。そうした、SFやファンタジーを半ば薀蓄めいて語り続けた後の、最終章の急展開が見所。

_ 余談としては、山ノ神や巫女とかのキーワードから「果てしなく青い、この空の下で…」を思い出したりも。映画とかにすると単なるホラーになってしまいそうだから、ノベルゲームという器に合いそうな作品ではあった。

_ 藤崎慎吾「蛍女」【 amazon / bk1


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2月14日(月)

今日

_ 気分が混乱していたり、何かと叩き潰されていたり。出口が見えないわけではないが、遠い。混乱しているままに久しぶりの話題を交わしてみたり。多分、何らかの助けが必要なのだけど、それを求めるべきかあるいはどこに求めるべきかで躊躇していて、そうして迷っているうちにどんどん潰されている。

_ 本来的には希望とかが中心になるような要素ですら、今は重い。


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2月15日(火)

今日の気分

_ 「生活スタイルになれば、痛いものは痛いだけになる」などと。感覚与件としての痛みはもちろんなくならない(これは自然誌的な問題だから)けれども、痛みそのものが生活に与える影響はなくなるというか、単なる前提になる、というか。

_ という話とか。きちんと卒論で書いたあたりを引き継がないとなぁ。

_ そして気分は上がったり下がったり。


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2月16日(水)

朝の地震

_ 中越地震のときは絶好調睡眠続行だったが、今回は起きた。tenki.jpとかNHKとかを10分ぐらい眺めて、再度寝る。ついでにノートを立ち上げてメールを取ったりしていたら、転職して夜勤仕事になっている元同僚からメッセが入ったり。

今日

_ 仕事内容的にも気分的にも落ち着いてきた気がする。プラスに作用すべき周辺環境が正しくそのように作用しているあたりに、そう実感する。もっとも、そうしたプラス面を追及するために積んであった余裕を取り崩しすぎるとまた危険。その辺バランス重要。


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2月17日(木)

ノート壊れた

_ 壊れたので1台目から2台目に交換です。OSのパッチあては終わっていたので、アプリをセットアップしてバックアップを書き戻して終了。約1時間の工程。

今日

_ 客先作業のみの予定だったけど、外せないMTGがあったので3時間ぐらい四ツ谷に戻った。外形としては直行直帰のまま。明日も直行系。池袋でAIRをやってる映画館の前を通ったが、AIRの題字が示されたチケット売場と観鈴ちんのPOPには結構な格差がある。

_ 最近本を更新していないのは気分がつらくて移動中寝てばかりいる上に、読んでいるのがクリストファー・プルースト「魔法」だったりで。


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2月18日(金)

今日

_ 今日が終わるまでは比較的安泰だった。奇妙な方向で盛り上がったりとか。


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2月19日(土)

今日

_ 川崎チネチッタのネット予約をした。確認メールが来なかった。逆引きのないサーバから送られたのでこっち側のサーバが拒否ったらしい。設定緩和やホワイトリストに登録しようにも、アプリが直接SMTPを喋っているのか、MTAが偏屈なのか、再送してこない。再送してきました、1時間おき。

_ この場合悪いのは、A:逆引きもなければ再送もしないサーバ、B:逆引きなしを拒否してるサーバ、C:そんな変なサーバのユーザ、のどれだろう。

BOOK クリストファー・プリースト「魔法」

_ 冒頭のだらだらから、徐々にファンタジーっぽくなって、最終的に素敵な語りが入ってくる。書く・書かれると見る・見られるの対比を中心とする世界像が魅力。断続的に読んでしまったのを、ラストの1章に入ってから悔やんだが、もう遅い。

_ 巡回ルートに乗せて戻ってきたら、再読したい。

_ クリストファー・プリースト「魔法」【 amazon / bk1


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2月20日(日)

今日

_ then-dさんと劇場版AIR。それに本を9冊ほど購入。帰りがけに壊れたノートを修理に出した。18ヶ月で4回もやればもう慣れたものだけど。

MOVIE AIR

_ 笑った。5分に1回ぐらい笑いポイントがある良質のギャグアニメ。最後の「青空」が流れる場面なんてほとんど出落ちの勢いで。思い入れが大きくて笑いたい何かを求めているなら見るべきでしょう。1800円は取りすぎだけど。

_ 真面目にいくつかコメントすると、金の使い方が間違っているのと脚本家の設計と演出家の実装の双方がへたれている上に齟齬があるんじゃないかと思う。

_ 金の使い方としては、舞台設定に一貫性や説得力がなくて、ロケハンとか地図作りをしていないとしか思えない。「観鈴の地図」がないってのもそうだけど、全体に都会過ぎるような気が。それ以上に、自由への経路である空、聖域としての海岸、閉塞した空間の限界であるバス停なんかの諸々の意味が世界から抜け落ちている。その割には八百比丘尼が囚われている山中の洞窟を継承してたりする。これなんかは、海岸の洞窟なんかにしちゃえば単純化ができると思うのだけど。TV版AIRは明らかにどっか実在の光景の写真をトレースしただけなのだけど、それゆえにリアリティ・存在感がある。鉄道(?)が出て来た時は毎回失笑ものだった。

_ 設計実装のへたれと齟齬という点では、SUMMERとAIR(もどき)の対比を軸とするならばもっとあけすけに個別の要素ごとに対応させるぐらいの勢いでやるべきだったような。演出もなんかわけわからん止め絵連発で、スタッフロールが日本人だらけのは大陸に出すほど枚数も予算もなかったんじゃないかと思うぐらい。100分という尺にしても、予算とって120分にするか、どんどん削って80分にするかすべきだった。

_ 個人的な趣味を言えば、そもそも後付の言い訳のような存在であるSUMMERを対比に使うこと自体が駄目で、カラス視点でAIR中心の話にDREAMをカットバックさせるぐらいの事はやってほしかった。少なくともゲームは(内在的に)そういう構造だし、映画においてそれが不可能なわけではない。

_ そういうわけで良かった点は多くないのだけど、往人と観鈴が自転車に乗るシーンは絵として好きだ。それと「青空」の後で羽音がする所もイメージの広がりがあって良いと思う。それぐらい。

BOOK 有栖川有栖「作家の犯行現場」

_ ミステリ特有のモチーフや作品作家ゆかりの地を訪ねる紀行エッセー。特にミステリマニアでなくても普通にエッセー+写真として楽しめると思う。この手のを読んだら行ってみたくなるのが常だが、筆者が大阪の人なので幾分西日本が多目で、機会が少なそうなのが残念なところ。

_ 鉄道好きとして作品中にもよく鉄道の描写が出てくる有栖川のエッセーだけあって、鉄道中心の紀行なのもよいところ。とりあえず犬吠埼は行ってみようか。

_ 有栖川有栖「作家の犯行現場」【 amazon / bk1

BOOK 田代裕彦「キリサキ」

_ 平井骸忽シリーズの田代裕彦の新作。西澤保彦なんかが得意な変則ルール(人格転移)ものミステリで、若干の荒っぽさ強引さがあるものの、全体には普通に良い出来なので逆に富士見ミステリーらしくない。逆に、富士見ミステリーのキーワード「L・O・V・E!」が薄めとは作者後書にもある通り。一応、シスコンものと読めないこともない。

_ ミステリネタが割れるので詳しくは書かないけど、お勧め。こういうのが出てくるから富士見ミステリーは面白い。かも知れない。

_ 田代裕彦「キリサキ」【 amazon / bk1

BOOK 三雲岳斗「i.d. III 滅びの王国」

_ シリーズ最終巻。本館の終わり間際までまだ続くような気がしていたのでちょっと唐突感がある。結局、安定したライトノベルという印象で留まってしまっていたように思う。

_ 三雲岳斗「i.d. III 滅びの王国」【 amazon / bk1

ANIME AIR 6・7話

_ TV版。こっちはやり直すのかー。からすさんに期待。


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2月21日(月)

今日

_ 久しぶりに初台勤務。太った(+10kg)せいか最近暑い。3月も近いしセーターはもう要らないか。そして仕事がいろいろ……。私の責任範囲ではないけど。うーん。

MOVIE AIR

_ then-dさんから書けとプレッシャーをかけられているようなので。

_ 電話話は世界設定話なので割愛。もう一つ「家」から旅立っている往人の話。むしろ彼には家がないはずで、放浪の中で生まれ育ち、その放浪の中で母とも別れたのではないか。というのが原作準拠の正式見解。ただ、今日になって気がついたのは、上述のことは一つの「意味」ではあるけれども、原作を無視するのならば「行く」のではなく「往く」人である往人として彼を捉えるのならば、つまり単に放浪の旅を行くのではなく、常に往路の途上にある存在としてみなすのならば、あるいは「家」からの旅立ちはあってもよいかもしれない。もちろんそれは原作の「SUMMER」同様の言い訳的存在ではあるのだけれども。

ANIME AIR 7話

_ やまさんの話。原作ゲームでも唐突なDREAMの終了と夕暮れ、SUMMERの始まりはなんのこっちゃという印象で始まったように思うのです。そういう意味では正しい「アニメ化」ではないかな、と。


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2月23日(水)

今日

_ へれへれ出社。車内では辻村深月「冷たい校舎の時は止まる」を読んでいたら、品川に着いてしまった。しょうがないので四ツ谷まで読み続ける。

solidpop3d

_ solidpop3dは便利なのだが、「ユーザ名として8文字までしか見ない」「FreeBSDのportsのつくりが単純」という問題がある。前者は前方8文字のマッチではだめな時にはそれっぽいソースをHackする必要がある。後者は、pkgtools.confのMAKE_ARGSに以下のように書いてみたりしている。

'mail/solidpop3d' => 'CONFIGURE_ARGS="--enable-pam --enable-apop --enable-bulletins --enable-last --enable-mapping --enable-nonip --enable-connect --enable-configfile --enable-userconfig --enable-standalone --enable-maildir"'
BOOK 長嶋有「猛スピードで母は」

_ 芥川賞作家への評ではないが、ブルボン小林名義でもそうだったが、普通に文章が上手い。72年生なので世代的に極端に近いわけでもないが、生活に登場する諸々のものが与える「子供」の世界像がリアルに感じられる。

_ 長嶋有「猛スピードで母は」【 amazon / bk1

BOOK 林ふみの「鋼鉄のガールフレンド2 4」

_ 普通のLASが普通に完結しただけといえばそれまでなのだが、LASやエヴァ二次創作そのものが貴重な時代なので、それなりに。親世代話の第二部に続くらしいが、そのこともある時代における二次創作の形を見るようである。

_ 林ふみの「鋼鉄のガールフレンド2 4」【 amazon / bk1

BOOK 辻村深月「冷たい校舎の時は止まる」

_ 31回メフィスト賞。去年の夏ごろに3分冊が毎月出ていたので、全部揃ったらまとめて読もうと思っていたのが、今頃まで延びてしまった。

_ 学校に閉じ込められた男女8人の過去に、2ヶ月前の学園祭でおきた自殺事件を絡めたミステリで、実際下巻の中盤には「読者への挑戦」的なものもあるのだが、本質的には青春学園もの。

_ ミステリで青春学園ものというと恩田陸の作品群があって、しかも本作も恩田作品好みの進学校・優等生といったキャラクタが登場する。そういった面では確かに恩田作品に似ているなと感じて、特に購入動機では多くを占めたのだけど、実際にはむしろ西澤保彦の青春もののような苦さがある。

_ 場面設定がトリッキーというかファンタジー的である割には、ルール設定が今ひとつ明確でないのがミステリ的には弱いけど、青春ものとしての面は相当好きだ。人に薦めたいところである。

_ 辻村深月「冷たい校舎の時は止まる 上」【 amazon / bk1
辻村深月「冷たい校舎の時は止まる 中」【 amazon / bk1
辻村深月「冷たい校舎の時は止まる 下」【 amazon / bk1

ANIME AIR

_ やまさんやthen-dさんの話から。

_ TV版AIRは劇場版に比べればそれなりの成功を収めていると思うのだけど、やはりリニアな物語展開しか持ち得ないという所は弱いと思う。7話でわざわざ母親を明示して、「忘れてしまってもいい」という言葉を語らせてはいたものの、本質的にリニアでしかありえないストーリー展開は空の少女を救うことに収斂していく。ゲームにおいては、そこの自由は「空を風船に託す」「美凪と共に街を出る」といったエンディングで示されていたが、そのような可能性の広がりはやはりない。

_ SUMMERとAIRは始まりと終わりではあるものの、千の夏の中で特権性はない。「やりなおしたい」と願っても、やりなおした結果が正しいわけでもない。私にとって、AIRの魅力は幾度となく繰り返されること、「往き」続けることである。


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2月25日(金)

今日

_ 日々へれへれと生きている。大航海時代Onlineが面白そうな雰囲気だが、例によって割く時間がないので却下。

_ 日曜日は偕楽園と日立電鉄。常磐線方面の人が合流できるようなら連絡くれると良いと思うよ。


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2月26日(土)

今日

_ ロケット打ち上げを見る。1時間ちょっと延期されたのでその間ひたすら風の音がしていたけど。IIJなので300kbpsで見れる。

BOOK 犬上すくね「ラバーズ7 3」

_ 修羅場ってきたなー。オーソドックスな結末が待っているのは見えているんだけど。かわいいから許される次元。

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BOOK 清水マリコ「ゼロヨンイチナナ」

_ 東京廃墟系デートコース案内。全体的なやる気のなさ加減が心地よい。

_ 清水マリコ「ゼロヨンイチナナ」【 amazon / bk1

BOOK 友野詳「百鬼夜翔 霧が開く黎明」

_ シリーズ最終巻。妖魔夜行ほどには盛り上がらなかったけど、元々このシリーズはこんな感じか。妖魔夜行1冊目のラストで知り合った同士がようやく結婚させてもらっていた。

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BOOK 大原まり子「銀河郵便は"愛"を運ぶ」

_ 装丁も内容もBLというか女性向けに見えるが、その辺を過ぎてしまえば、SF的発想とかはさすがに強い。

_ 大原まり子「銀河郵便は"愛"を運ぶ」【 amazon / bk1

BOOK 網野善彦「日本中世の民衆像 -平民と職人-」

_ 網野善彦「日本中世の民衆像 -平民と職人-」【 amazon / bk1


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2月27日(日)

偕楽園と日立電鉄

_ 0730上野のFひたち5で水戸へ。バスで偕楽園、園地を1時間ほど巡って、水戸まで歩いて戻る。上菅谷乗換えで常陸太田、常北太田から河原子まで乗って、可動式歩道橋を見物、海岸を歩いて桜川、一駅だけ乗って鮎川。さらに歩いて常陸多賀まで戻る。普通列車で水戸まで出て、Fひたち40で上野まで。

_ 朝早く出たので明るいうちに上野まで戻れた。偕楽園も混雑前に脱したし。


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