『遠まわりする雛』および<古典部>シリーズのネタバレを含みます
- 『遠回りする雛』
『遠回りする雛』は<古典部>シリーズの四冊目、主に『小説 野性時代』を初出とする短編を集めた、今のところシリーズ内唯一の短編集である。冒頭の『やるべきことなら手短に』は奉太郎が千反田に出会ってすぐの『氷菓』と同じ時期の話で、そこから彼らの一年間を追う形で七本の短編が収められている。なお、<古典部>アニメ版である『氷菓』では短編集未収録の『連峰は晴れているか』もふくめ、全て時系列通りに並べ直してシリーズを構成しているので、各短編がどの位置に入るかはアニメ版を参考にすると良い。