瀬名秀明『エヴリブレス』を読み直す

0, 前文  『月と太陽』は2013年10月刊の瀬名秀明の短編集である。収録編は全て2011年3月以降に発表されたものである点は特筆すべきであろう。一方、『エヴリブレス』は同じく瀬名秀明による2008年3月単行本初版の長 … 続きを読む

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『遠まわりする雛』が好きなあなたに『折れた竜骨』を薦める

『遠まわりする雛』および<古典部>シリーズのネタバレを含みます

  • 『遠回りする雛』

『遠回りする雛』は<古典部>シリーズの四冊目、主に『小説 野性時代』を初出とする短編を集めた、今のところシリーズ内唯一の短編集である。冒頭の『やるべきことなら手短に』は奉太郎が千反田に出会ってすぐの『氷菓』と同じ時期の話で、そこから彼らの一年間を追う形で七本の短編が収められている。なお、<古典部>アニメ版である『氷菓』では短編集未収録の『連峰は晴れているか』もふくめ、全て時系列通りに並べ直してシリーズを構成しているので、各短編がどの位置に入るかはアニメ版を参考にすると良い。

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『蛍火の杜へ』

原作の構造に多少追加があるものの、良い映像化でした ギンが消えた後にあやかし達がかける言葉が良いよね。