『プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第2章』感想 2回目

1回目の感想でも書いたけど、再確認したので改めて。

CH2で一番良かったのはアンジェとプリンセスが自室で話す場面で、プリンセスとメアリーの関係を受けてアンジェが「昔の私にもプリンセスのようなお姉さんがいたら」という言葉に対してプリンセスが「私はあなたが思うような良い姉じゃない」と返したところだった。(正確な台詞は曖昧なので大雑把な言い方として)
実際、孤独だったアンジェ(当時のシャーロット)は外から来たプリンセス(当時のアンジェ)に10年前に出会っていて、それは2章の物語でプリンセスがメアリーの助けになろうとしているのと同じような構図に見える。
一方、プリンセスが目指す彼女自身が女王となることのためには、より継承順位の高いメアリーを何らかのかたちで王位継承から排除せねばならず、それはプリンセスがアンジェに負っている「本来自分のものではないプリンセスという立場に自分がいる」という認識にも通じている。
プリンセスが王位に就くと言うことは、アンジェやメアリーが本来あった位置にプリンセスが立って初めて成立するわけで、それを彼女は「私はあなたが思うような良い姉じゃない」と言ったのではないのかな、と。

リチャードの爵位がアーカム公(侯?)という事に気付く。
アーカムが我々の知る(ラヴクラフトが書いた)アーカムであるなら北米ニューイングランドのどこかにある土地のはずで、新大陸で総督をしているリチャードには地理的にはふさわしい領地・称号ではある。そして、興行師を名乗っていたが実際にはリチャードの部下・軍人と思われたカーター氏ともあわせて、得体の知れない悪役としても適切な名づけでもある。

爵位は別としても、アルビオンの王族たちの名は我々の知るブリテン島の王たちから取られているようで、ノルマンディー公は征服王と同じ名のウィリアムであることがCH2での女王の言葉から推測される。
また、王位継承者たちの名はエドワード・メアリー・リチャードであるが、特に新大陸の反乱を平定したというアルビオン王族のアーカム公リチャードは百年戦争で知られた獅子心王リチャードをその経歴からも想起させる。
ただ、その流れで妄想すると、アルビオン王族のメアリーと同じ名を持つブリテン島の王として著名なのはメアリー1世ということにもなってしまいそうで、それはあのメアリーには過酷な運命に思える……。

すごい大雑把な話をすると、CH1はスパイとしてのアンジェの将来にある危険をビショップが演じた物語のように思えていて、そうするとCH2は王族としてのシャーロット(革命の際に今のアンジェからプリンセスに入れ替わっている)が過去におかれていた状況やこの先に持っている危険を、メアリーの立場やエドワードが迎えた結末で示した物語ってことになるのかな、とも。