『劇場短編マクロスF~時の迷宮~』感想

短編って言うから30分ぐらいあるのかなかと(勝手に)思ってたのだけど、導入と結末がある新曲『時の迷宮』のMVってのが近かったかも。
その『時の迷宮』という曲はいかにも菅野サウンドのマクロスFらしい楽曲で、特にランカが歌う『時の迷宮』にシェリルが歌う既存曲が重なっていく後半は、『娘々サービスメドレー』で『ライオン』と『愛・おぼえていますか』を重ねたところを思い出した。
ランカが新曲、シェリルが既存曲というのは、物語の中で歌い続けるランカと眠っているシェリルという対比のようにも見える。

今回の短編や新曲ではランカがすこし大人びた声・演技になってるなーと思って、今回の短編はそれまでの物語から時間の経った設定なので当然なんだけど。ただ、そのランカの声自体は最近の中島さんの声だなという感覚もあり、「ランカ・リー=中島愛」っていうキャラクターと声優がイコールで結ばれていることによる幸せな時間経過を見たように思う。

そして、遺跡が示す先にアルトが、というこの短編の終わり方は更に続く長編の導入のようにも見えて、「待てば何かある!」(パンフレットの遠藤綾さんインタビュー)への期待が強まるもので、それもまたありがたかったのです。
この点、更に妄想するなら、ここからいなくなった人への・いなくなった人からの、超長距離フォールド通信というのは劇場版ΔのレディMともリンクするのかもしれない。